デフォルトでは、最初に名前が一致したライブラリがロードされます。同じ名前の違うバージョンのライブラリがインストールされている場合、ロードするライブラリのバージョンの条件を指定することができます。
ModuleLoader のバージョン指定は、不等号を用いてAppleScript Libraries より柔軟に行うことができます。
ライブラリのバージョン番号は、ハンドルの情報として、もしくはファイル名の一部として設定することができます。
ライブラリのバージョンは、バンドル情報の「短い形式のバージョン」と「バンドル情報」として設定できます。スクリプトエディタを用いてこられの値を設定できます。「短い形式のバージョン」の方が優先されます。
これらは、Info.plist ファイルの "CFBundleShortVersionString" もしくは "CFBundleVersion" に相当します。
ファイル名にバージョン番号を含めることができます。ライブラリ名の後ろにハイフンでバージョン番号をつなげたものをファイル名とします。すなわち、
LibraryName-VERSION
例えば、"LibraryName-1.2.3.scpt" などです。
もし、バンドル情報とファイル名の両方にバージョン番号がある場合は、ファイル名のバージョン番号が優先されます。
バージョン番号は、ドット(.)で区切られた番号です。最後にアルファベット一文字をつけることができます。つまり、1.2.3, 0.33.0, 1.0b などです。
ロードするバージョンは、"@module" コマンドの次の "@version" コマンドで指定します。
角括弧は、省略可能である事を示します。バージョン指定パラメータ単純にバージョン番号 x.x.x を指定するだけでなく、不等号を用いて条件を細かく設定できます。不等号を省略した場合は、">=" を指定した場合と同じ意味になります。
ロードされたモジュールのバージョンは、loader スクリプトの module_version_of ハンドラで調べることができます。