AppleScript Studio アプリケーションなど、Xcode でビルドする Mac OS X アプリケーションにスクリプティング機能追加（OSAX）をいれる方法を説明します。

もし、あなたのアプリケーションの一部に AppleScript が使われており、そして、サードパーティー製の OSAX を使っていたとしよう。そのままだと、OSAX がシステムにインストールされていないと、そのアプリケーションは動かないよな。そうすると、そのアプリケーションを配布するのに具合がわるいよね。そんな時、その OSAX をハンドルの中に入れてしまえば、システムにインストールされてなくても良くなっちゃう。自分でも、OSAX の開発/配布を行っている手前、それからが広く使ってくれることを願って、解説しちゃう。自分のつくっているスクリプティング機能追加はバンドルの中に入れて再配布しちゃっていいよということだ。

バンドルの Resources/Scripting Additions フォルダに OSAX を放り込むだけなので、難しくないと思うけど、それをどうやってビルドプロセスの一部として行うかについてハマる方もいるかと思って、釈迦に説法かもしれないけど解説しちゃう。Mac OS X 10.5.8 上の XCode 3.xx を使うけど、他のバージョンでもほとんど一緒のはずだ。

まず、プロジェクトに OSAX を登録しよう。新規ファイル追加、もしくは OSAX をプロジェクトのファイルリストにドロップすると次のようなダイアログが表示されるぜ。

ここで、重要なのは、「追加したフォルダにフォルダ参照を作成する」を選ぶことだ。そうしないと、OSAX を登録したことにならない。また、OSAX は XCode の中でパッケージではなくただのフォルダとして認識されちゃう。でも気にしないことにしよう。

次にビルドプロセスで、プロジェクトに登録した OSAX をバンドルの Resources/Scripting Additions のコピーするように設定しよう。「新規ビルドフェーズ->新規コピーファイル」でビルドフェーズを追加し、次のように設定するだけ。

あとは、このビルドフェーズに OSAX を登録するだけ。

こんな感じで、僕の OSAX をアプリケーション開発で使ってくれることを期待してやみません。そして、僕の OSAX 付きでアプリケーションを配布するときは、ぜひご一報ください。許可とる必要があるという訳ではなく、ただ僕を励ましてちょうだいということです。ついでに、寄付をいただけるともっと励みになるのだけど。