2012-06-15T13:45:39+09:00

git-scptd 1.0 : AppleScript のスクリプトバンドルを git でバージョン管理する

これまで、

として、AppleScript のスクリプトバンドルを git でバージョン管理する為の AppleScript を、暫定的に公開してきた。その正式バージョンを公開します。

改めて紹介すると・・・・

スクリプトバンドルやAppleScript アプレット/ドロップレットなど、AppleScript エディタで保存されるバンドルを、git でバージョン管理するツールです。

  1. バンドル内にレボジトリを作ります。
  2. バンドル内のスクリプトファイル(.scpt ファイル)の差分を git で見れるようにレポジトリを設定します。
  3. よく使うコマンドのメニューを提供します。
  4. 外部ツールの起動を行うリストメニューを提供します。

実行には以下が必要です。

まずは AppleScript エディタでスクリプトファイルを開いてください。そして、git-scptd をスクリプトメニューから起動します。git-scptd は起動時に、最前面にある書類を対象とするので、なんらかのランチャーを使って実行してください。僕は、LaunchBar を使っています。

すると、まず最初に git init を実行して repository を作るか聞いてきます。

ここで行われることは、git init を実行して、repository の作成だけではなく、

を行います。

レポジトリの作成が終わると、次のようにコマンドメニューが表示されます。

ここで、"commit -a" を実行すると、コミットメッセージを入力するダイアログが表示されます。

"OK" を押すと、コミットが行われます。次のようなダイアログが表示されたら、コミット成功です。

"OK" ボタンで、git-scptd は終了します。"Next Action" を押すと、もう一度コマンドメニューが表示され、引き続き別のコマンドの実行を行えます。区切り線以前のコマンドはほぼ、

git <command>

という形で実行されます。export は、

git checkout-index -a -f

によって、working tree あるファイルのコピーを作成します。Subversion や CVS の export に相当します。保存場所は、ファイル保存ダイアログによって指定することができます。

区切り線以降のコマンドは、外部ツールの起動です。Terminal を実行するとバンドルを working directory にしたターミナルが開かれます。レポジトリの状態を GUI で確認したいときは、GitX(L) をインストールしておくといいでしょう。

git に標準添付の GUI ツール git gui や gitk なども起動できます。

Update Settings は、レボジトリに対する設定、すなわち、

をやり直します。何らかの理由で、スクリプトバンドル用の設定が失われた場合、将来、git-scptd がアップデートされた場合に使ってください。