2013-12-08T17:18:06+09:00

git-scptd のインストール

git-scptd は、バージョン管理システム git を使って、AppleScript のスクリプトバンドル、アプリケーションバンドルのバージョン管理を支援するソフトです。

ちょっと前に、twitter で git-scptd のインストールに質問があった。対応が遅れて、結局何が問題だったのか分からずじまいだった。サポートをして上げることができず、誠に残念だった。

一応、マニュアルは用意してある。さほどインストールに手順というほどの物はないと思い、インストールに関する章立ては無い。迷うことはないように思うけど、一応手順を記述してみる。

ステップ1: git を用意する。

何はともあれ、git を用意する必要がある。最近の XCode には git が付属してくるようです。

/Applications/Xcode.app/Contents/Developer/usr/bin/git

にあります。MacPorts や fink などを使って、インストールしても良いでしょう。これらをログインシェルから使えるようにする必要があります。すなわち、環境変数 PATH に git コマンドがある場所を追加します。

git-scptd はログインシェルを使って git コマンドを実行します。

ステップ2: ダウンロードしたアプリケーションを実行可能にする。

システム環境設定を起動し、「セキュリティーとプライバシー」パネルの「一般」タブを選択してください。ここで、「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可:」を「すべてのアプリケーションを許可」に設定してください。

僕が配布しているアプリケーションにはいずれもコード署名がありません。スクリプティング機能追加のインストーラおよび git-scptd の起動のために上記の設定変更が必要です。

いつの日かコード署名に対応したいとは思いますが....申し訳ない。

もし、僕の為に毎年 Mac デベロッパープログラム代を負担していただけるという方がいらっしゃいましたら、早急に対応します。

ステップ3:スクリプティング機能追加をインストールする。

以下のスクリプティング機能をダウンロードし、パッケージに含まれているインストーラを起動してください。

ステップ4: メニューバーにスクリプトメニューを表示する。

git-scptd に操作対象とするスクリプトの指定する方法は、次の2通りあります。

  1. スクリプトを git-scptd にドラック&ドロップする。
  2. AppleScript エディタでスクリプトを開いて、バックグラウンドで git-scptd を起動する。

ドラック&ドロップ等の方法で起動時に対象となるスクリプトが指定されていない場合は、起動時に最前面にあったファイルを対象とします。バックグラウンド(Finder でダブルクリックしないで)でアプリケーションを起動するには、スクリプトメニューを利用するのが良いでしょう。

AppleScript エディタの環境設定ウインドウで「一般」タブにある「メニューバーにスクリプトメニューを表示」をチェックしてください。

ステップ5:スクリプトメニューに git-scptd を登録する。

AppleScript エディタを起動して、スクリプトメニューから、「スクリプトフォルダーを開く/AppleScript エディタ スクリプトフォルダを開く」を選択して、AppleScript エディタ のスクリプトフォルダを Finder で開き、そこに git-scptd を入れる。

ステップ6:git-sctptd を実行してバージョン管理を開始する。

バージョン管理をしたいスクリプトバンドルもしくは AppleScript アプリケーションバンドルを AppleScript エディタで開き、スクリプトメニューから git-scptd を起動する。

以上、git-sctpd のインストールから使用開始までの詳細な手順をまとめてみました。