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LinkFileConverter とは

必要なシステム

リンクの種類について

エイリアス

シンボリックリンク

ハードリンク

更新履歴

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Kurita Tetsuro
scriptfactory@mac.com

Script factory

LinkFileConverter

LinkFileConverter とは

エイリアスファイルとシンボリックリンク、ハードリンクを相互に変換するアプリケーションです。ターミナルでシェルコマンドの入力せずに、シンボリックリンクとハードリンク作ることができます。

  • エイリアスファイルとシンボリックリンクを相互に変換できます。
    • Finder でエイリアスファイルをつくり、それを変換するという手順でシンボリックリンクを作れます。
  • エイリアスファイルとシンボリックリンクをハードリンクに変換できます。
    • Finder でエイリアスファイルをつくり、それを変換するという手順でハードリンクを作れます。
  • エイリアスファイルかシンボリックファイルを判定できます。
  • ハードリンクの数を調べる事ができます。

起動時に、Finder で選択されているファイルを対象とするので、Finder でのダブルクリックではなく、なんらかのランチャー(Dock、Spotlight、Finder ツールバー、スクリプトメニューなど)から実行してください。

Finder でエイリアスファイルを選択して実行すると、相互に変換する事ができます。実行すると、以下のようなダイアログが表示されます。「シンボリックリンク」ボタンを押すと、エイリアスファイルはシンボリックリンクに変換されます。また、「ハードリンク」ボタンを押すとハードリンクに変換できます。

シンボリックリンクを選択して実行すると、以下のように「シンボリックリンク」ボタンが「エイリアスファイル」ボタンに変わって、シンボリックリンクをエイリアスファイルに変換する事もできます。

Finder ではエイリアスファイルもシンボリックリンクも、同じ見た目でどちらか判断がつきません。LinkFileConverter は、エイリアスファイルなのかシンボリックファイルなのか確認することにも使えるでしょう。

通常のファイルを選択して実行すると、ハードリンクの数を表示する事ができます。

ハードリンクとは、一つのファイルが複数のフォルダに存在する事ができる仕組みです(たぶん)。ですから、エイリアスファイルやシンボリックリンクのようにどれがオリジナルかという事は意味がありません。ハードリンクの数が「1」という事は、そのファイルはそのフォルダだけにしか存在しない事で、ハードリンクを作成すると「1」以上の数になります。

必要なシステム

  • OS X 10.10 以降
    • macOS 10.14.6 で開発/テストしております。

リンクの種類について

エイリアス、シンボリックリンクおよびハードリンクを違いを解説します。多くの場合はエイリアスだけで十分かと思いますが、Unix 環境で互換性のあるリンクファイルが必要な場合はシンボリックリンクやハードリンクを使う必要があります。

エイリアス

伝統的に Mac OS で使用されているリンクファイルです

Unix のシンボリックリンクや Windows ショートカットとよく似ており、別のオリジナルファイルに関連づけられているファイルです。シンボリックリンクとの違いはオリジナルファイルの場所や名前を変更しても、リンクが切れないことです。しかし、Unix 環境ではリンクファイルとして扱われません。

Mac ならではの便利で優れた技術です。

シンボリックリンク

Finder ではエイリアスファイルと区別付きませんが、Unix が起源のリンクファイルです。オリジナルのパスが記録されているだけのファイルのようで、オリジナルファイルの場所や名前を変更するとリンクが切れます。

Unix のシェル環境で互換性のあるリンクファイルです。シェルコマンドを使わないと作れません。

ハードリンク

ハードリンクを使うと、一つのファイルが同時に複数の場所に別の名前で存在できるようになります。エイリアスファイルやシンボリックリンクと違い、どちらがオリジナルという区別はありません。また、場所や名前を変更してもリンクが切れるということはありません(そもそも、どちらもオリジナルですから)。

しかし、エイリアスやシンボリックリンクと違い、ボリュームをまたがってリンクを張ることはできません。フォルダのハードリンクも作れません。

更新履歴

  • 1.3 -- 2020-05-06
    • OS X 10.10 以降が必要。
    • App Notarization に対応。
    • カスタムアイコンを追加(田村さん、ありがとうございました)。
    • 英語のマニュアルを追加。
  • 1.2 -- 2010-10-02
    • アプリケーションバンドル化。
    • メッセージをローカライズ。
    • その他、内部の変更。
  • 1.1.2 -- 2008-11-09
    • Mac OS X 10.5 との互換性を改善
  • 1.1.1 -- 2007-02-23
    • display dalog の代わりに、display alert を使うようにした。
    • その他、内部の変更。
  • 1.1 -- 2004-11-03
    • ハードリンクを扱えるようにした。
  • 1.0.2 -- 2004-04-12
    • シンボリックリンクの扱いの不具合を修正
  • 1.0.1 -- 2003-08-16
    • Symbolic linkを認識できなかった不具合を解消
  • 1.0 -- 2003-06-03
    • 初公開