AppleScriptDoc は AppleScript ソースコードに特殊なコメントとして書きます。「(*!」 で始まって、「*)」 でおわるコメントを AppleScriptDoc と見なします。このコメント中「@」で始まるタグでマークアップします。
細かい説明の前にサンプルを見ていただくのが、まずは手っ取り早いでしょう。
@title と @group の二つがあります。タグの行末までを内容とします。
必須タグは @title だけです。
リファレンスマニュアルのタイトル。必須です。
ハンドラをグループに分けて見出しを付けたいときに使います。なくてもかまいません。
ハンドラの説明に使うタグです。順番はバラバラでもいいですが、ハンドラの直前に置かれている必要があります。ハンドラの開始行からシンタックスを取得するためです。
タグがある行から次のタグが現れるまでをその内容とします。
必須タグは @abstruct だけです。
ハンドラの簡単な説明。インデックスページとハンドラのページに出力されます。必須です。
詳細なハンドラの説明。ハンドラのページにだけ出力されます。
パラメータの説明。パラメータの数だけ並べてください。
返り値の説明。
ハンドラの呼び出し構文を記述します。通常は省略可能で AppleScriptDoc のコメント領域の直後にあるハンドラの定義部分から取得されます。
AppleScript としてコンパイルできるコードでなければいけません。
@example タグから @end タグまでの領域に AppleScript のサンプルコードを記述できます。
任意の単語「keyword」にハイパーリンクを設定するには、 ((<keyword>)) と記述します。
@references タグ以降の行でリンクが設定される単語と URL の関連付けを定義することができます。次のように、キーワードと URL を縦棒二本「||」で区切って列挙します。
@references keyword1 || http://link.url.com keyword2 || mailto:hallo@mail.co.jp keyword3 || ../path/from/index/page.html
空白行もしくは他のタグで @references の内容は終了になります。
AppleScriptDoc の以下の領域では、複数の段落やリストを書くことができます。複数の段落やリストで構成される領域をブロックと呼ぶことにします。
このような領域の解釈は以下のようになります(RDをパクっています)。
行頭が連続する「=」で始まる時、見出し行になります。レベルは「=」の数で決まります。
= h1要素に変換される
== h2 要素に変換される
=== h3 要素に変換される
・・・
空行で区切られた行を一つのパラグラフとします。HTML に変換後はパラグラフ要素(<p>〜</p>)になります。
行頭に空白やタブを含む領域は vervatim(preformated text)として扱います。HTML変換後は pre要素(<pre> 〜 </pre>)になります。
番号付きリスト(orderd list)と番号のないリスト(unorderd list)を使うことができます。リストのレベルはサンプルのようにインデントで決定されます。
行頭が (1), (2) というように番号が振られている
行頭が「*」ではじまる。
文字のスタイルや外部リンクなど XHTML のインライン要素を使うことができます。
HTML タグを混在させることができます。HTMLタグ以外での、「", &, <, >」は、実体参照に変換されます。