「TeX Tools for mi」の中心となるアプリケーションです。「~/Library/Preferences/mi/mode/TEX/」に存在しなくてはなりません。このアプリケーションが mi にツールとして登録したスクリプトからイベントを受けて、実際にタイプセットなどの作業を行います。「コンパイル」フォルダの中に入っているスクリプトは、全て TeXBridge を起動して作業を実行します。
その他、様々なツールの下請けを行います。ツールから必要に応じて適宜起動されます。
なぜこのようなアプリケーションを介して TeX のコマンドを実行するかというと、ツールとしてのスクリプトにすべてをやらしてしまうと、TeX のタイプセット中、さらにはスクリプトが log ファイルを解析している間、mi が操作不能に陥ってしまうからです。かといって、mi のツールとしてスクリプトアプリケーションを登録していちいち、アプリケーションが起動するのは軽快さにかけます。そこで、ある一つの常駐型アプリケーションに全て押し付けてしまうことにしました。
TeXBridge は一度起動すると、mi が終了すると自動的に終了します。
TeX Tools の設定を変更することにより、コマンドのオプションや起動するターミナルの設定を変更することができます。
私が使っているターミナルの初期実行コマンドをまとめたものです。TeX Tools の設定で初期実行コマンドとして実行します。
Source Special を使って、 xdvi (もしくはMxdvi)でControl+クリック した位置に該当する ソースコードを mi で表示するのに使用します。TeXBridge のバンドル内にあります。
mi の最前面のウィンドウの TeX ファイルを latex コマンドを使ってタイプセットし、その log ファイルからエラーメッセージを取得して、「TeX Compile Log」という名前のインデックスウィンドウに表示します。TeX ソースが別のファイルを ¥input していたり ¥include していたりする場合でも、log ファイルを正しく解析します。
最前面のウィンドウが、別の TeX ソースファイルに \include されるファイルの場合でも大丈夫。詳しくは、%ParentFile Mechanism をお読みください。
上記の「タイプセット」に加えて、DVI ファイルが生成されたのならば、その DVI ファイルをプレビューアで表示します。
ツール「タイプセット」「タイプセット & プレビュー」とは違い、ターミナル上でコマンドを実行しません。TeXBridge がコマンドを実行します。ターミナルでの表示を行わないので、素早くタイプセットの結果を見ることができます。タイプセットを頻繁に行い、その結果を素早く確認するのに便利です。
このツールを使った場合は TeXBridge の シェルの設定は全て無視され 「/bin/sh」がシェルとして呼び出されます。
その他に、このツールはとにかく、すばやくプレビューを表示させる為に、以下の点で特殊です。
mi の最前面の TeX ソースファイルを latex コマンドを使ってタイプセットし、DVI ファイルを PDF ファイルに変換して PDF ファイルを開きます。
「タイプセット」と「DVI を PDF に変換」を続けて実行したのと同じです。
最前面のウィンドウの TeX ファイルから作られたはずの DVI ファイルを プレビューアを使って表示します。TeXBridge の DVI プレビューの設定で 「xdvi を使う」を選んでおり、-src-specials オプション付きでコンパイルしていた場合、現在の編集箇所にジャンプします。
最前面のウィンドウの TeX ソースファイルで、「\includegraphics」によってよみこまれている、PDF、JPEG、PNG ファイルにたいして、ebb コマンドを実行します。すでに、.bb ファイルが生成されているファイルに対しては実行されません。しかし、グラフィックファイルが更新されたら(グラフィックファイルと .bb ファイルの修正日を比較します)ちゃんと、ebb コマンドを実行して .bb ファイルを更新します。
最前面のウィンドウの TeX ソースファイルから作られたはずの DVI ファイルから dvipdfmx コマンドを使って PDF ファイルを生成し、PDF ファイルを開きます。PDF ファイルを開くアプリケーションは 設定ウィンドウで変更できます。
最前面のウィンドウの TeX ソースファイルから作られたはずの DVI ファイルから dvips コマンドを使って Postscript ファイルを生成します。
最前面のウィンドウの TeX ソースファイルから作られたはずの PDF ファイルを開きます。PDF ファイルを開くアプリケーションは 設定ウィンドウで変更できます。
最前面のウィンドウの ソースTeX ファイルに対して、「/usr/local/bin/jbibtex」を実行します。設定ウィンドウで実行コマンドをカスタマイズできます。
最前面のウィンドウの ソースTeX ファイルに対して、「/usr/local/bin/mendex」を実行します。設定ウィンドウで実行コマンドをカスタマイズできます。
\include や \input を使って TeX ソースを複数のファイルに分割していない時は関係ありません。これらのスクリプトは ParentFile の設定を行います。このスクリプトを使わなくてもいいですが、パス をバチバチ打ち込むのではなく、ファイル選択ダイアログから ParentFile の指定が行えます。絶対パスで設定するか、相対パスで設定するかは、時と場合に応じて使い分けていただければ幸いです。
最前面の書類に設定されている、ParentFile を開きます。
キャレットと前方の「\」の間の文字列を別の文字列で置き換える事ができます。コマンドをあらかじめ定義した省略名から入力する事ができます。[詳しい説明を読む]
選択しているテキストを \begin{環境名} 〜 \end{環境名} で囲みます。起動すると「環境名」 を聞いてくるダイアログが表示されます。[詳しい説明を読む]
カーソルのある環境の環境名を変更します。環境とは\begin{環境名}と\end{環境名}に囲まれる領域です。すばやく環境名を素早く変更することができます。[詳しい説明を読む]
\include や \input、\includegraphic で取り込まれるファイルを開いたり、Finderで表示したりします。これらのコマンドがある行にカーソルを持っていき、ツールを実行して下さい。[詳しい説明を読む]
ファイル選択ダイアログで選択されたファイルパスに適切なマークアップを施して、編集の書類に挿入します。選択したファイルの種類に応じて、\includegraphics コマンドや、\input もしくは \include コマンドを自動的に使い分けます。[詳しい説明を読む]
クリップボードからファイル参照を取得し、「ファイルを挿入...」とおなじように、ファイルの種類に従って適切なマークアップを施して書類に挿入します。[詳しい説明を読む]
選択されているタブ区切りテキストを table に変換します。[詳しい説明を読む]
行頭に、数字( (1), (2) ...) や「*」をもつ行を、enumerate もしくは itemize 環境に変換します。インデントレベルも再現するように変換します。[詳しい説明を読む]
選択されているテストトの行頭に「%」を挿入します。
選択されているテキストの中にコメントアウトされている行(すなわち、行頭に「%」がついている)があった場合、コメントアウトを外します。「%」が行頭ではなく、スペースやタブの後ろに % がある場合も正しく機能します。
まあ、ようするに、その一行すべてがコメントアウトされているのならば、いかなる場合でもちゃんと機能するということです。
このマニュアルをヘルプビューアで表示します。
TeX Tools の設定画面を呼び出し、各種コマンド、ターミナルの設定を変更できます。
タイプセット、DVI、PDFのプレビューを行えるフローティングパレット(ツールパレット)を表示します。
参照の挿入を簡単に行えるリファレンスパレットを表示します。
ログウィンドウを表示します。
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