TeX ソースファイルの先頭のコメント部分にキーワードを書いておく事によってタイプセットの動作をカスタマイズする事ができます。ファイルの先頭の連続したコメント部分であれば、どこに書いても大丈夫です。
TeX には、\input や \include といった文章を複数のファイルに分割して作成する機能があります。mi で \include されるファイルを編集している場合、当然そのファイルを platex に渡しても error が起きるだけで、現在編集中のファイルを取りこんでいる TeX ソースのファイルを platex に渡してやらなければなりません。
そこで、現在編集中のファイルがどのファイルに取りこまれるのかということを
等のスクリプトに教えるために、ソースファイルの先頭のコメント部分に、
%ParentFile 「コマンドに渡してやるべき最上位のソースファイルへのパス」
ファイルの最初の連続したコメントの中に %ParentFile で始まる行があれば、コンパイル関連のスクリプトは、そこに書いてあるファイルへのパスを参照して、賢く振る舞います。
%ParentFile の引数にするパスは、POSIX 形式の相対パスもしくは絶対パスです。
このパッケージに付属のスクリプト「ParentFile/ParentFile を設定...」を使って簡単に書き込むことができます。
タイプセット時に実行する TeX コマンドおよびコマンドオプションを設定します。この設定は、設定ウィンドウで設定されたタイプセットのコマンドに優先して使用されます。ファイルの先頭の連続したコメント部分でしたら、どこに書いてもかまいません。
特に、TeX コマンドのオプションを手軽に切り替えるのに使用されると良いでしょう。
DVI を PDF に変換に使用するコマンドを設定します。この設定は、設定ウィンドウで設定された「DVI を PDF に変換」のコマンドに優先して使用されます。
DVI を PostScript に変換に使用するコマンドを設定します。この設定は、設定ウィンドウで設定された「DVI を PS に変換」のコマンドに優先して使用されます。
%Typeset-Command platex -shell-escape
とかいた場合は、スペースが区切り文字です。区切り文字と設定値の間のスペースは自動的に削り取られます。ですから、
%Typeset-Command: platex -shell-escape
とかいても大丈夫です。見やすいように工夫して下さい。